Edgeプレミアム

ThinkPad Edge E220s/E420s

日本では6月に発売になったThinkPad Edge E220s (E420sは未発売)は、良い意味で今までのThinkPadとは違う印象を持ったマシンです。その開発の中心となったメンバーに、開発時の想いと実機を使ってみた感想をインタビューしました。

 

- E220sとE420sは、他のEdge製品とは少し違うように思うのですが?

木下: はい。当初から「プラスαの存在感がある、プレミアムなEdge」がコンセプトでした。「少し違う」と思っていただければ成功です。社内では、「Edgeプレミアム」や「Edgeプラス」と呼ばれています。

 

- Edgeプレミアムは、ThinkPadとしてもユニークな製品だと思います。何がそうさせたのでしょうか?

木下: 企業のお客様の新しい流れ、"BYOPC (Bring Your Own PC)の略"、つまり「 「PCは各自持参」に注目しています。「重要なビジネスツールであるPCは、自分で選びたい」という方は多いと思います。実は私もそうです。一味違ったモノが欲しい。今まではIT部門が選定したPCを与えられるだけでしたが、これからは自分でPCを選べる、そういう時代に徐々に変わっていくと思います。

ですから、Edgeプレミアムは「一味違うモノを求めるお客様」をターゲットにしています。今までのポートフォリオにはなかった新しいポジションの製品にして、お客様の選択肢を増やしたつもりです。個人向け製品としても、充分魅力のある製品になったと思います。

 

- 具体的にはどんな点が、今までのThinkPadとは「一味違う」のですか?

小杉: ThinkPadの開発では製品仕様を決める時、CPUの種類・I/Oポートの数や種類・バッテリー駆動時間など、機能面を優先的に考慮する事が多いと言えます。しかし、Edgeプレミアムは、薄さ・洗練されたデザイン・プレミアム感などに大きな比重を置いています。

具体的には・・・、

・マグネシウム合金(トップカバーとボトムカバー)

・インフィニティースクリーン

・内蔵バッテリー

・スロットイン光学ドライブ(E420sのみ)

・新しいフラットなThinkLight(特許出願中)

・高級マット塗装

・クロームメッキのフレーム

など、他の製品ではなかなかできない事をやりました。マグネシウム合金以外全部、新しい事です。

木下: マグネシウム合金と内蔵バッテリーとスロットイン光学ドライブは、薄さのため。それ以外は、洗練されたデザインとプレミアム感のため。一気に多くの新しい事をしたので大変でした。

小杉: エレキとしては、内蔵バッテリーとスロットイン光学ドライブは初めてでした。でも、逃げ出したくなるような辛い経験はなかったですね。やはり今回は、メカさんとデザインさんの苦労が忍ばれます・・・。今日はメンバー不在で残念です。

 

- 新しい事をが多いんですね。ThinkPadらしさは保たれているんですか?

木下: 多くの新しい挑戦をしたのは事実です。しかし、機能面や他の面をおろそかにした訳ではありません。使いやすさや堅牢性など、ThinkPad伝統の良さは、もちろん継承しています。それは、E220sを実際使ってみても感じます。

 

- 安心しました。Edgeプレミアムで一番メッセージしたいポイントはなんですか?

木下: プレミアム感よりも「薄さ」について、今日不在のメカさんに代わり自慢させてください。

ThinkPadの中でE220sは12"で最薄、E420sは14"で最薄のT420sとほぼ同等、を達成しています。

E220sとE420sは、ThinkPad史上最薄のX1に構造が似ています。マグネシウム合金のトップカバーとボトムカバー、そして内蔵バッテリー。薄さを優先させたマシンとしては、お買い得かもしれませんよ(笑)。

 

- そういえば、本体色は伝統の黒ではないんですね?パッと見では黒と思う方も多いようですが。

木下: はい。モスブラックと呼んでいます。かなり濃いモスグリーンです。元々、初期のデザイン・モデルで提案された、「一味違う」数色の中から選ばれました。

私が人に説明する時は、「TUMIのカバンの色」だと言っています。TUMIの黒ナイロン布地は、光の角度によって少しだけ緑がかるんです。ビジネスシーンでも違和感の無い、良い色だと思います。

小杉: 私は「黒板の色」と言っています。懐かしいでしょ(笑)。

 

- 最後に、E220sを実際数ヶ月使ってみてどうですか?

木下: 気に入ってますよ。必要充分。使い勝手が良いしコンパクト。一味違ったプレミアム感もあるし。他にも、キータッチやThinkLight、ボタン内蔵のクリックパッドが良いですね。特にクリックパッドは良いデキだと思います。クリック感とストロークが良いし、広くてマルチフィンガーの操作もしやすい。パッドにはPgUp/PgDnを割り当てて、Webブラウズなどで重宝しています。

気になるかと思っていたLCDオープニング角度。ThinkPadでは珍しくLCDは180度開かないのですが、私の使い方では特に気になりません。

小杉: 私は特に薄さが気に入ってます。本体がほぼフラットなので、カバンにとても入れやすい。次のEdgeプレミアムではI/Oポートを減らしてもっと薄くするか、薄さはキープで着脱式バッテリーを搭載したいと思います。

でも、さっきのLCDの件・・・。角度はともかく、LCDの光沢のスクリーンは・・・。

 

- あー!そこまで!次回のネタまでばらしていただき、ありがとうございました(笑)。

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左から、小杉智映・木下秀徳