他のアイデアのモックアップ

前回のブログでThinkPad W700dsを触ってみて、開発にたずさわった人はこのマシンをどのように見ているのだろうかと思い、話を聞くことにしました。結局、予定していた一時間はあっという間に過ぎ、製品に対するアツい想いを感じる機会を得ることができました。

 

LCD x2

2枚のディスプレイというのが、なんといってもこのマシンの特徴です。予想どおり、当初は非常に多くのアイデアがあったそうです。デュアルスクリーンをどこから出すのかに始まり、ユーザが見やすいデュアルスクリーンの傾き角度、二枚のディスプレイのドットピッチや明るさのバランスなど、考えなければならないことがたくさんあったようです。メカニカルな挑戦がたくさんあり、特許申請準備中のネタも出てきたそうです。さらに、この製品のために、デュアルスクリーンはLCDメーカーに特注で作ってもらうなど、とても力が入っている製品づくりの話を聞きました。

W700dsで最も注目される、スムーズなスライドの秘密は、電車や引き出しのようなレールが上下にあり、その上を滑車が滑る機構設計にあるとのことです。なんと、耐久性の試験の基準を決めるため、テスト経験豊かなエンジニアが、自分の手で何度もデュアルスクリーンを出したり収めたりして検証をしたとのことです。

 

HDD x2

W700/W700dsには、デュアルスクリーンと同様に興味深いものに、ハードディスクを2台搭載という特徴があります。これは、ハードディスクの容量が2台分使える設定だけでなく、RAID 0またはRAID 1として使うことができます。RAID 0(ストライピング)とは、2台のハードディスクにデータを分散して同時期に平行して書き込みまたは読み込むことにより処理を高速化し、システム動作全体としての応答速度を早くするというものです。RAID 1(ミラーリング)は、2台のハードディスクに同時に同じ内容を書き込むことによって、ひとつのハードディスクが故障しても、データを失わないようにするというものです。

 

個人的な興味から、「皆さんはこの3つの構成のうち、自分のオフィスマシンは、どれにしたいですか」と開発エンジニアの方々に聞いてみると、答えはきれいに3つに割れました。容量、速度、信頼性の何に重点を置くかというのは、ユーザの要求によって違うということを再認識した次第です。

 

「小さくするのも大変だけど、様々な機能を取り込みながら、大きくなる大変さもあるんだよ。ノートブックパソコンを作っていると忘れがちだけどね」というマネージャーの言葉が印象的でした。

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